完成前の新築マンションを購入した場合、マンション完成後に内覧会が行われます。
内覧会とは、施工がほぼ終了した時点で買主にマンション内を公開し、実際の出来上がりをチェックしてもらうために設けられています。
買手にとっては「いよいよ新生活が近づいた!」とワクワクするイベントですが、楽しんでばかりではいけません。
内覧会はご自身が購入したマンションが図面通りに完成したか、その目で確認するための大切な行程なのです。
今回は、マンション内覧会での注意点やポイントをまとめました。
事前の心構えが大切
内覧会は予約制となる事が多いため、できれば早い時間の予約がベターです。
その理由は、まだ室内に照明がついていないケースがあるからです。
特に冬は日が落ちるのが早く、午後4時ごろには室内が暗くなってしまいます。
暗いせいで細部のチェックがおろそかになってしまっては、元も子もありませんね。
当日は水平器(床やカウンターの上において水平か確認できる)や曲尺(かねじゃく・L字型の工具で、床と壁が生直に仕上がっているか確認できる)、巻尺(部屋の高さや長さを測れる)を持参すると、会場でのチェックに役立ちます。
また、内覧会には家族や友人など、大人数で出かけることをおすすめします。
多くの目で仕上がりを確認することでより厳しくチェックできるうえ、時間短縮にも繋がります。
注意するべきポイントはこの4つ!
1.仕上がりは図面通り?
図面を見ながら、コンセント位置に間違いはないか、扉の開く向きは同じかなど、図面通りになっているかを確認していきます。
もし図面と異なる部分を見つけたら、担当者にその理由を確認してください。
修繕が必要な場合、いつまでに完成するのかも聞いておきましょう。
2.不具合はないか
図面通りに仕上がっているかチェックしたら、次は施工精度を確認しましょう。
床が傾いていたり、建具が曲がっていたりすると、家具を置いた時に無駄な隙間が出来たり、建具のたてつけが悪くなったりします。
床に水平器を置いて、簡単にチェックできます。
ドアや窓、収納の扉などは、スムーズに開閉できるか確認してください。
また、水回りの配管の固定部分や収納スペースのハンガーパイプなど、本来しっかり固定されているべきものがぐらついている場合は、修繕を依頼しましょう。
3.傷はないかなど、施工の状況
天井やコンクリートの壁に直接ビニールクロスを貼っている場合、施工が悪いと凸凹になっていることも。
引っ越し後は毎日目にする場所となる訳ですから、デリケートな方にとってはストレスの原因にもなりかねません。
たとえ細部でも、気になる点を見つけたら遠慮せずに申し出ましょう。
また、施工中職人さんの出入りが多いサッシの周囲などは、ペンキの汚れやビニールクロスのはがれ、多少の傷等がついてしまうこともあります。
より注意して確認しましょう。
4.隠れている場所も開けてみよう
通常隠れている部分は、見落としやすい注意点です。
給排水管が入っているパイプシャフトの点検口などは、開けてもらって中身を確認しましょう。
施工は丁寧か、内部にゴミは落ちていないかをチェックします。
また、バルコニーや外廊下の給気口のスリーブには、キャップを外してきちんと孔はあるか、ゴミが詰まっていないかなども見ておきましょう。
終わりに
マンション内覧会での注意点や、見るべきポイントについてご紹介しました。
内覧会をいい加減に済ませてしまうと、引き渡し後に問題が発生し、生活に支障をきたす場合もあります。
あまりプレッシャーに感じる事はありませんが、気になる部分は遠慮せず担当者に確認して、気持ちよく新生活をスタートしたいですね。
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