しかし、土地価格にはいろいろ種類があり、どの値で考えればいいのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
今回は、土地価格の基礎知識をご紹介します。
土地価格の種類
・実勢価格
実際に取引が成立した値の事を言い、売り手と買い手の間で供給が釣り合う値段の事です。
過去にその土地で取引が行われればその取引価格が実勢価格となり、取引がない場合は周辺の取引事例や公示価格などから実勢価格を推定します。
・公示地価
毎年新聞やニュースで発表される公示地価は、なじみのある言葉かもしれません。
公示地価とは毎年国土交通省が定めた地点を対象に標準値を1㎡当たりを値段で表すもので、土地の取引価格の指標として考えられます。
ただし、実際の取引額とはかけ離れている場合も少なくありません。
・基準地価
公示地価に対して、都道府県によって決定されるのが基準地価です。
公示地価が3月ごろに公表されるのに対して基準地価は9月ごろに公表されるため、公示地価を補完する形になります。
公示地価との地点とは異なる基準地が選定されていますが、一部は公示地価と共通の地点もあるため、公示地価と基準地価を比較して半年後の地価の動きを見ることもできます。
・路線価
路線価とは市街地を形成する地域の道路に面する宅地の、1㎡当たりの評価額の事です。
相続税や贈与税の算定基礎となる相続税路線価と、固定資産税や都市計画税の算定基礎となる固定資産税路線価があります。
・固定資産税評価額
都市部では原則としてすべての私有地に対し価格が算定されており、その評価額は3年ごとに見直されます。
この値が固定資産税・都市計画税や登録免許税等の算定の基準となります。
一般的には公示地価の7~8割が固定資産税評価額の目安とされています。
・鑑定評価額
所有者や金融機関などの依頼に基づいて、不動産鑑定士が算定する値が鑑定評価額です。
・担保評価額
金融機関が住宅ローンなどの融資をする際、担保として設定する土地の評価金額を言います。
金融機関の独自の査定によって算出しますが、担保評価額が低い場合は、融資額が少なくなる場合もあります。
大阪府の土地評価額の動向は?
大阪府の最新地価公示価格は平均256,447円/㎡(平成29年、国土交通省公表)、坪単価では平均847,759円/坪。
前年からの変動率は5.81%です。
一方、基準地価では平均276,218円、坪単価は平均913,120円/坪で、前年からの変動率は12.09%です。
宅地の平均価格で比較した場合、大阪府の中で土地が高い街ベスト3は大阪市(591,703円/㎡)、吹田市(233,119円/㎡)豊中市(220,425円/㎡)。
逆に土地が安いベスト3は能勢町(17,940円/㎡)、岬町(28,235円/㎡)、千早赤阪村(30,350円/㎡)となっています。
おわりに
同じ土地でも数種類の値があり、分かりにくい土地の値段。
自分で公示価格や路線価を調べることは可能ですが、あなたの貴重な時間を使わず、簡単に値段を知る方法があります。
それは不動産会社に査定依頼をすることです。
センチュリー21グローバル不動産販売では、メールで土地価格の簡単査定を行っています。
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