東京都台東区は、23区の中央からわずか北東部にあるもっとも面積の狭い区です。
また、JR山手線や京浜東北線、東京メトロ日比谷線など14路線を利用できます。
「上野アメ横商店街」は、日本人だけでなく外国人も多く訪れる観光人気スポットで、ショッピングや食べ歩きが楽しめるところが魅力です。
日本を代表する桜の名所である上野恩賜公園内には博物館や美術館、図書館など9つの文化施設が集まっていて、たくさんのみどころがあります。
この記事では、東京都台東区に引っ越しを考えている方に向けて、公園内の「国立西洋美術館」についてリニューアル情報や常設展、概要をご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちら東京都台東区の上野駅前にある国立西洋美術館のリニューアル情報
施設整備のために2020年10月から休館していた東京都台東区の上野駅近くにある国立西洋美術館が、2022年4月9日よりリニューアルオープンしました。
ル・コルビュジエが設計した意図が伝わるよう、また建物の価値を高められるよう、当時の開放的な前庭に戻す工事がおこなわれてきたのです。
ユネスコの世界文化遺産に登録されている国立西洋美術館の建築は、1959年以来さまざまな改変がくわえられてきました。
この度の工事では、機能性や利便性の向上にくわえてコルビュジエ本来の設計意図が伝わるよう、前庭をできる限り本館完成の姿に戻しました。
開館時の正門は上野公園の噴水広場側にありました。
今は搬入用のゲートを残した状態で手前に入り口を移動しています。
前庭の床には来館者動線に配慮したラインが引かれており、自然と来館者がピロティへと入っていけるよう考えられています。
コルビュジエの設計に対する意図を再現するよう前庭の植栽を最小限にし、開放的な柵に仕上げているのです。
彫刻家であるロダンの「考える人」や「カレーの市民」の場所を、できるだけ開館当初の状態に近づけるよう配置しました。
コルビュジエが考案した尺度「モデュロール」にもとづいて、来館者を誘導するよう引かれた床のラインも復活しました。
コルビュジエが本館の設計をしていますが、実施設計と監理しているのは弟子である「前川國男」「坂倉準三」「吉阪隆正」の日本人3人になります。
コルビュジエは実際に建設予定地を視察するために来日していますが、実作業は日本人弟子の3人がおこなっているのです。
リニューアルオープン後は、これまで有料だった本館中央にある吹き抜け空間「19世紀ホール」を、しばらく無料公開にしています。
コルビュジエのこだわりが表現されている空間を、何度でも楽しめるのが魅力です。
スロープを上がって2階に進むと、囲むように展示室があります。
ホールに上がるらせん状の動線は、核となる中心の部屋を作り、増える収蔵作品に合わせて展示スペースを増築していくという「無限成長美術館」のアイデアを活かしています。
また常設展では、ほとんどが写真撮影できるのもうれしいところです。
しかし国立西洋美術館が所有していないものの場合は、撮影できないので注意が必要です。
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東京都台東区の上野駅前にある国立西洋美術館は常設展に魅力あり
リニューアルオープンした国立西洋美術館の常設展では、中世から20世紀までの絵画とロダンを中心とするフランス近代彫刻などの代表的な作品が見られます。
国立西洋美術館では、大正初期から昭和初期にかけて築いた美術品である松方コレクションを所蔵しています。
オープン後も日本の実業家であった松方幸次郎が収集活動を継続していましたが、所蔵している作品を支えているのは松方コレクションです。
常設展では、数々の松方コレクションをご紹介しながら新収蔵作品やピックアップ作品を交えた展示をしています。
本展では、近代の西洋美術史をたどるうえで必ず出てくる画家が一堂に会しています。
バロック期のフランドル美術を代表する画家であるペーテル・パウル・ルーベンス。
同じく17世紀を代表するフィレンツェの代表的画家であるカルロ・ドルチなどを一堂に見ることができます。
また、近代絵画の展開で重要な画家の作品も、見ごたえがあります。
フランスのロマン主義を代表するウジェーヌ・ドラクロワや写実主義のギュスターヴ・クールベ、イギリスで活動したラファエル前派の一員として有名なジョン・エヴァレット・ミレイ。
印象派からポスト印象派までの作品も、本館コレクションのもう一つの柱と言えます。
ルノワールやゴッホなど、名だたる画家の名作が並びます。
なかでもモネの「睡蓮」は松方コレクションを語るうえで、欠かせない作品です。
表面が剥がれてかなり傷んでいた作品はかつて実業家であった松方幸次郎がモネより直々に購入したものの、第二次世界大戦中の疎開時に強いダメージを受けました。
その後は敵国人財産として、他の松方コレクションとともに没収されてしまうのです。
あまりにも損傷が大きく後の日仏友好の返還リストにも入らず、長い間忘れられていました。
後の2016年にルーヴル美術館で見つけ出されて松方に返還され、2017年に西洋美術館に寄贈されたというわけです。
激動の時代に翻弄されたモネの睡蓮は、20世紀の激動の時代を乗り越えてきた松方コレクションの象徴的な作品と言って良いでしょう。
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東京都台東区の上野駅前にある国立西洋美術館の概要
国立西洋美術館は、東京都台東区の上野駅近くにある美術館です。
館内では、フランス政府から寄贈・返還された印象派画家の名画を鑑賞できます。
絵画以外にも、上記にもあるロダンを中心としたフランスの近代彫刻を、年間通じて展示しています。
また国立西洋美術館は緑が豊かな上野恩賜公園内にあり、JR上野駅から徒歩2分という近さも魅力です。
館内を歩いてみると、展示作品もさることながら荘厳で趣のある建築物に圧倒されます。
ほぼフラットでゆったりとした造りになっており、多目的トイレも備わっているので、幅広い世代で安心して利用できる環境です。
ゴッホやピカソなどの巨匠をはじめ、多くの貴重なコレクションを鑑賞できます。
1階には西欧料理を楽しめる「カフェすいれん」があります。
緑あふれる中庭は明るくゆったりとした作りになっており、本格的な味をリーズナブルな値段で堪能できるのがうれしいところです。
ランチやディナーなど時間に合わせたコース料理に人気があり、ビールやワインなどとともに楽しめます。
ケーキセットもあり、絵画や彫刻品を鑑賞した後やちょっとした休憩にはぴったりです。
窓から見える景色や空は気持ちよく開放感もあって、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
またレストランからほど近くに、ミュージアムショップもあります。
館内で収蔵されている作品をモチーフにしたオリジナルグッズを、数多く販売しています。
コルビュジエのスケッチ原画をプリントしたノートやクリアファイルなどの文房具も人気です。
約2000種類の書籍も取りそろえており、美術研究者から子どもまで楽しめます。
ミュージアムショップでしか入手できない本があるので、訪ねてみてはいかがでしょうか。
国立西洋美術館の概要は以下になります。
●住所:東京都台東区上野公園7番7号
●開館時間:9:30〜17:30 金曜土曜日 9:30〜20:00
●定休日:毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌平日が休館)、年末年始(12月28日〜翌年1月1日)
●アクセス方法:JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
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まとめ
東京都台東区の上野駅近くにある国立西洋美術館をご紹介しました。
東京都台東区の住宅地は、治安もよくゆったりとした街で住みやすいと評判の地域です。
引っ越しを検討しているのであれば、まずは上野駅近くの上野恩賜公園より国立西洋美術館まで、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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