日本でも洋室が主流となり、和室のないマイホームも少なくありません。
しかし、近年、伝統的なよさを知る世代だけでなく、若いファミリー層などの間でも、和室の魅力が見直されています。
この記事では「洋室から和室へのリノベーション」をテーマに、メリットやデメリット、各種リノベーションの工事内容や費用も解説します。
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メリット1:用途の多い「和室」で広がる暮らし
和室といえば、伝統的な客間を連想されやすいです。
すると、「かしこまったおもてなしは年に数回しかない…」とリノベーションに迷われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、洋室からのリノベーションでは、現代の暮らしにフィットする和の空間を実現することが可能です。
たとえば、寝転がれる「くつろぎの空間」にも、和室はぴったり。
寝転んでも畳がやわらかいので負担がなく、裸足でも畳の心地良くあたたかみのある感触がメリットです。
冬になればこたつを出して、家族団らんもできますよ。
また「子どもを遊ばせるスペース」にも、適しています。
畳のやわらかさは、小さな子どもが転んでもケガがしにくく、安心できるメリットがあります。
赤ちゃんのうちは、オムツ替えにも便利ですよ。
洋室から和室へリノベーションすることで「家事スペース」として使うのもおすすめです。
洗濯物をたたんだり、アイロン台を出したり、家事をしていると床面を広く使いたいときも多いので、畳の空間が重宝します。
もちろん「客間」としても活躍します。
座布団を出せば応接間になりますが、布団を敷けば、そのままくつろいで泊まってもらえます。
洋室から、和の空間に変えることで、おもてなしにふさわしい格調も感じていただけそうですね。
メリット2:畳の「い草」が与える効果
日本の伝統的な床材である「畳」には、あたたかく、やわらかな手触り以外にも利点があります。
ひとつは、畳1枚で500㎖の吸湿をするともいわれる、「調湿効果」です。
畳は、周りの湿度が高まると水分を吸い、部屋の湿度が下がれば水分を放出します。
リノベーションで、日本の風土に適した和室にすることで、夏も冬も快適に過ごせるのがメリットです。
さらに、い草による「リラックス効果」も期待できます。
い草特有の香りのよさに、思わず深呼吸したくなる人も少なくないでしょう。
い草の香りで、森林浴のようなリラックスを得られるといわれます。
洋室にはない魅力ですね。
メリット3:「押し入れ」で収納力UP
通常、洋室の収納はクローゼットとなります。
リノベーションして、収納を押し入れにかえると、収納力の向上が期待できます。
一般的な洋室のクローゼットよりも、押し入れのほうが、奥行きがあるからです。
また、布団だけでなく、シーズンだけ使うひな人形やクリスマスツリーなど、大きな家財もすっきりしまえますね。
メリット4:現代の家との「調和」の可能
現在のリノベーションでは、住む人の世代や好みにあわせて、和室のデザイン性を高められることもメリットです。
とくに畳にはバリエーションもあり、組み合わせ次第で、フローリングの洋室とも調和するモダンな空間にできますよ。
デメリット1:大型家具で跡が残る可能性
洋室から、畳の空間になることで家具の置き跡が残る場合があります。
たとえばソファーを配置した場合など、足の跡がついたら、水をしぼった布をへこんだ部分において、焦がさないように上からアイロンをあてると、もとに戻りやすいですよ。
デメリット2:和室特有のお手入れが必要
洋室とは違い、畳やふすま、障子など、和室ならではの設備があります。
とくに、ふすまや障子は破れやすいので、ペットや小さな子どもがいる場合には、注意をしなくてはなりません。
畳のメンテナンスや障子のはりかえなど、特有のお手入れがありますが、手間をかければ和室のよさも維持しやすいです。
床や壁を洋室から和室にリノベーションする方法や費用
フローリングを「畳」にする工事と費用
洋室からのリノベーションでは、フローリングを畳に変えることが大きなポイントとなりますね。
畳にリノベーションするには、2つの方法があります。
ひとつは、いったんフローリングをはがして、床の下地材から手を加え、厚みのある畳を敷く方法です。
この方法では、天井が低くなることもなく、扉の開閉もスムーズなままでしょう。
ただし費用は、高額となり30万円ほどが目安です。
一方、洋室のフローリングの上に、畳を敷く方法だと、費用は6万円前後までおさえられるでしょう。
ただし、天井が低くなる可能性など、リスクもあります。
また、リノベーション時には畳の種類を選べるのも利点です。
正方形の「琉球畳」を採用すれば、費用は工事費を含め、6畳で30万円くらいまでが相場です。
さらに、従来のい草の緑色以外を選びたいなら「カラー畳」がおすすめです。
6畳で20万円前後みておくとよいでしょう。
「壁」で希望する和の空間へ
洋室から和室へ雰囲気を変えるには、「壁」も重要な要素です。
リノベーションで、クロス以外にも、多彩な素材を選んで、壁にすることが可能です。
とくに、石灰やホタテ貝を使った日本古来の塗り壁は、調湿のほかにも、脱臭効果もあり、そのよさが見直されています。
健康の面でも、洋室にない魅力がリノベーションで手にはいります。
費用については塗り壁の場合、6畳のリノベーションで、漆喰なら8万円から20万円ほど、リーズナブルな聚楽は5万円から10万円ほど、珪藻土なら6万円から20万円ほどが目安になりますよ。
クロスを交換するだけのリノベーションなら、さらに安くおさえられるでしょう。
和室に似合うデザインのクロスも豊富ですよ。
天井や収納も洋室から和室へ!リノベーションで1室変えたときとの費用目安
クローゼットから「押し入れ」へ
押し入れは、大容量の収納で、和室なら布団をなおす場所としても、リノベーションが必要になります。
押し入れの襖もあわせて、5万円以内が、ひとつの目安といえそうです。
「天井」のリノベーション
洋室から和の空間にリノベーションするとき、天井も雰囲気のあうものにしたいですね。
和室向きのクロスもありますが、壁と同じで、クロスの張替えなら1㎡あたり900円くらいから、安価におさめることも可能です。
ドアを「引き戸」にする
開き戸のドアから、和室に適した引き戸へリノベーションするときは、まずドアを撤去することにもコストがかかります。
そのあとサッシなどを設置するので、費用が30万円前後みておく必要があるでしょう。
しかし、洋室のドアを活かす方向でなら、3万円ほどで済むケースが多いようです。
「小上がり」を設ける場合
洋室に、小上がりを設け、畳コーナーにするリノベーションも人気です。
リビングやダイニングの一角に設けることも多く、本格和室よりも、気軽に使うことできますね。
畳の下を収納スペースにすることも可能で、ケースによっては60万円ほどかかります。
「1部屋まるごと」施工したときの目安
洋室から和室へ、まるごとリノベーションする場合には、天井、壁、床、ドア、収納まで、部屋中に手を加えることになります。
一般的な目安で50万円ほどかかります。
また、こだわった塗り壁になどを採用すると費用はアップします。
まとめ
洋室から「和室」へと変えるリノベーションについて解説しました。
日本の気候にもあった和室は、高い調湿効果などで、さらに生活を快適にくれるでしょう。
使い勝手も、デザイン性も家族のスタイルに合わせられるので、子育てファミリーの間でも、畳コーナーなどが人気なのも納得ですね。
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