戦後、新築戸建てがもてはやされ建てては壊す、スクラップ&ビルドだった日本。
現在、国はいいものを造り、手入れをしっかりとして長く使うストック活用型社会への転換を目指しています。
その目玉として、平成21年にスタートしたのが「長期優良住宅制度」です。
戸建て住宅を購入する際、よく耳にする言葉でもあります。
では、長期優良住宅とは何か、認定を受けることで得られるメリットはどんなものがあるのか、ご紹介します。
戸建て購入前に知っておきたい長期優良住宅とは何?
長期優良住宅とは、名前の通り、長い期間良好な状態で住み続けられる戸建てとなるよう構造や設備、環境などへも配慮した住宅で、その基準は多岐にわたります。
一例を挙げると、耐震性や省エネルギー性が高いこと、内装や設備、配管という劣化しやすい部分の維持管理、更新などが簡単に行えるよう対策が講じられていること。
数世代にわたって、住宅が維持できるレベルの構造躯体であることなどがあります。
他にも、住戸面積や居住環境についても規定がありますし、さらには最低10年ごとに実施する定期点検、維持補修に関する計画が定められていることも必要です。
住宅の基礎から建築、そして住み続ける際の維持管理まで、一貫して質のいい住宅を維持し続けるための制度とも言えます。
購入した戸建てが長期優良住宅の認定を受けるには
では、実際に長期優良住宅の認定を受けるには、どのような手続きがあるのでしょうか。
基準に合致した住宅であるかを確認するためには、登録住宅性能評価機関による事前審査と審査、そして適合証を受理することが必要です。
さらに、その適合証を含めて所管行政庁へ認定を申請し、審査後に認定通知証を貰えば、認定は完了です。
申請には、設計内容説明書や住宅の仕様書、平面図、立面図、基礎や躯体の図、構造計算の内容など、様々な資料を準備する必要があります。
ほとんどの方は、実際に家を建ててくれるハウスメーカーや工務店に、申請の手続きを依頼することになることでしょう。
彼らにとっては手続きも慣れた仕事ですから、スムーズに進めてくれます。
長期優良住宅のメリット
実は、長期優良住宅の申請や手続きには万単位のお金がかかります。
でも、多くの方がわざわざ認定を受けるのはなぜか、それにはもちろん、税金控除などのメリットがあるからです。
まずは、長期固定型住宅ローンの金利が引き下げられること。
当初5年間の引き下げが、認定を受けることで10年間に伸びます。
また、中古住宅での長期優良住宅化リフォームでも、当初10年間の引き下げが適用されます。
そして、金額が大きいのが、税金控除です。
新築住宅ローン減税の控除を受けられる年末のローン残高限度額が、4000万円から5000万円に引き上げられます。
住宅ローンを使用しない場合は、性能を上げるために使用した費用の10%が、所得税から控除されます。
他にも、登録免許税の税率の引き下げや、不動産取得税の控除額アップもあります。
不動産取得に伴い、毎年払うことになる固定資産税に関しても、新築住宅は3年間半額に減額されますが、長期優良住宅の認定を受ければ戸建てで5年間半額となります。
まとめ
様々なメリットが享受できる、認定制度。
戸建てを購入希望の方は、担当の営業さんへぜひ話を振ってみてくださいね。
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