今、不動産投資家たちから熱い注目を集めているのが京都の町家です。
時間が経過してもなお色褪せない町家建築の魅力と、投資メリットには何があるのでしょうか。
今回は、京都の町家の不動産の魅力を見てみたいと思います。
町屋と言うと、ただ「京都の古い家」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
厳密な定義はありませんが、一般的な京町屋とは江戸時代ごろに誕生した庶民の住居で、間口は小さく、奥に向かって長くなっている独特の作りが特徴です。
外側には瓦屋根や表格子、土壁などが、内部には通り間、続き間、坪庭などが配置されています。
通りに密集して建てられた京町家は、京都の熱い夏を涼しく過ごす工夫が建物のあちこちに施されています。
例えば町家の通りに面している表格子。
通風を良くするうえ、外から中が見えにくいブラインドの役割を果たしています。
町家の表から奥までを貫く土間である「通り庭」は、人の動線の役割と同時に風の通り道にもなっています。
建物の中にある坪庭は夏場に打ち水をすることで熱い表通りとの温度差を作り、風を呼び込むことができます。
町家の中二階部分に造られた格子状の窓である「虫籠窓(むしこまど)」も通風の役目を担っていました。
他にも、夏になれば襖や障子をすだれに変えて風を通したり、床には天然素材で編んだ敷物を敷いて涼を感じる工夫をしたりと京都人の知恵と工夫が詰まっているのが京町家の建物なのです。
京町家が不動産投資の対象として注目されているのはどうしてなのでしょうか。
ここでは、京町家に資産価値が作られる要因を見てみましょう。
立地の希少性
京町家は旧市街地にあることが多く、立地が資産価値を高めています。
旧市街地は京都の中でも利便性が良いうえ、京町屋が多く残っている街並みの景観に風情が感じられます。
建物の希少性
町家は木造家屋を基本としており、現在の建築基準法では建築が難しい伝統工法によって建てられています。
当時の職人の技や粋が詰まった建物は、現代人の感性や知的好奇心を刺激し続けています。
需要が高まっている
インバウンド増加により、京都の文化を感じたいと考える外国人観光客の京町家への宿泊者が増えています。
そのため、町家をリフォームし、旅館として運用する投資家も増加中です。
ローンが利用できる
古い家だから担保価値がなく、購入にあたって融資をしてもらえないのではと心配される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、京都の銀行ではリノベーション町家には適切に担保としての価値を評価しており、ローンの適用が可能です。
土間を活かしたリフォームが人気
町家において「土間」は広く、フリースペースとして活用できることが若い人たちの間で人気となっています。
土間をアトリエや工房として活用したい芸術家や陶芸家が京都には多くいること、また土間スペースを店舗として活用したいと考える方も多いため、リフォームして賃貸に出すことで収入が得られます。
京町家の資産価値と、不動産投資で人気を集める理由を見てみました。
京町家を購入し、リフォームすれば現代人のニーズに合った賃貸としても、宿泊施設としても活用することができ、高い利回りを得られるはずです。
今回ご紹介した京都の町家物件もお取り扱いしておりますので、住まなくなった町家の売却をご希望の方もお気軽にご相談ください。