不動産の売却をしようと考えていたのに、シロアリの被害で売却に困ってしまうというケースは少なくありません。
シロアリは木材を食い荒らすゴキブリの一種で、建物に被害を与えている害虫です。
住宅価値を下げてしまう原因になりやすいので、どのような売却方法があるか見ていきましょう。
また、売却するときの注意点を解説いたしますので、合わせてご確認ください。
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弊社へのお問い合わせはこちらシロアリ被害のある家を売却!建物の被害状況とは
シロアリ被害にあうと、建物の被害状況が想像以上に広がっていきます。
建物にどのような影響を及ぼすのか、見ていきましょう。
建物の耐震性と耐久性が低下
シロアリは建物の柱と土台の継ぎ目を食べるので、耐震性が低下してしまいます。
耐震性が低下すると資産価値が損なってしまい、なかなか売却できません。
また、家の床材や柱の中なども食べてしまうことで、耐久性も低下してしまいます。
中がスカスカになってしまい、小さな地震でも倒壊する恐れがあるでしょう。
空洞ができれば劣化が早まるので、誰も住んでいない状態でも、自然災害で損傷する可能性が高いです。
暴風雨や積雪を考慮しておかないと、建物が崩れて解体費用がかかってしまいます。
雨漏りで木材が朽廃
空き家のような人が住んでいない建物になると、シロアリ被害によって雨漏りのリスクが高まります。
シロアリは湿った木材を好み、食い荒らしたあとに雨水が入ってどんどん掘り進めてしまいます。
雨漏りしている建物を長期的に放置していると、シロアリの被害状況も深刻化していくでしょう。
シロアリ被害と雨漏りの関係は密接なので、1か所の被害を確認したらもう一方の被害を確認する必要があります。
シロアリ被害にあった家を売却する方法
シロアリ被害を受けてしまうと、資産価値が低下してしまいます。
しかし、工夫次第で売却は可能です。
どのような売却方法があるのか、自分に適した方法で実行を検討してみてください。
駆除して売却
被害状況が進んでいて間もない状況であれば、駆除することで相場に近い金額で売却することが可能です。
駆除には2種類の方法があり、いずれもホームセンターで入手できます。
1つはベイト工法で、毒餌を家の周辺に置いて食べさせる方法です。
シロアリが毒餌を巣まで持ち帰るのに時間がかかるので即効性はないですが、1か月ごとに餌を補充するだけで徐々に退治できます。
もう1つはバリア工法で、薬剤を散布する方法です。
被害箇所に薬剤を注入したあと、シロアリが活動する箇所に散布します。
即効性があるぶん薬剤が強力なので、吸い込んでしまうと大変危険です。
施工時は子どもやペットがいない状況で散布するようにしましょう。
費用はベイト工法で5千円〜1万円、バリア工法で1万5千円ほどです。
古家付き土地として売却
シロアリ被害が甚大の場合、修繕をしないで古家付き土地として売りましょう。
古家付き土地として売れば、建物に瑕疵があっても売主は契約不適合責任に問われることはありません。
土地取引になるので、売買が済んでしまえば建物をどうするかは買主の自由です。
しかし、シロアリの被害がある建物の情報は伝えなければなりません。
売主は手をかけずに売れるメリットがありますが、買主が見つかりにくいデメリットがあります。
更地にして売却
シロアリの影響で建物がボロボロになっているのであれば、更地にして売る方法があります。
解体費用の負担は売主にあり、販売価格と比較しながら費用が出せるかの検討が必要です。
買主が早く見つかりやすいメリットがあり、売買が済めばすぐに土地を利用できます。
ただし、建物の解体時期をすぐに実行してしまうと、金銭的なリスクが大きくなります。
建物には、固定資産税の軽減措置である「住宅用地の特例」が適用されています。
固定資産税の基準日は毎年1月1日なので、解体後に翌年を迎えてしまうと軽減措置が適用されないため注意が必要です。
買取
修繕に費用をかけず、なるべく早く売りたいなら、買取してもらう方法がおすすめです。
買取をすると市場価格の6割〜8割ほどで取引されるデメリットがありますが、多くのメリットがあります。
たとえば買取は不動産売買ではないので、仲介手数料がかかりません。
そのため時間をかけずに取引ができて、早い場合は数日、平均は1か月程度で手続きが完了します。
他にも何度も内覧に対応する必要がなくなったり、近隣の方に知られなかったりしてメリットが豊富です。
とくに嬉しいのは契約不適合責任の免責で、不動産会社が買主になる時点で売主に責任が問われることはありません。
弊社では買取も実施しておりますので、ぜひご相談ください。
シロアリ被害にあった家を売却するときの注意点
シロアリ被害にあっても市場に出すことはできますが、いくつかの注意点があります。
気を付けておかないと買主に迷惑がかかるだけでなく、売主が責任を負わなければなりません。
どのような注意点があるのか、1つずつ見ていきましょう。
シロアリ被害を隠さないで伝える
シロアリ被害を受けているのに隠してしまうと、買主が気づいたときに責任を問われるので注意が必要です。
「すぐにわかる被害でもないから大丈夫だろう」と思っても、契約不適合責任で修繕費用や損害賠償が請求されてしまいます。
仮に買主に気付かれなかったとしても、仲介する不動産会社が建物の状況を調べるので隠し通すのは不可能に近いです。
小さな被害状況であっても、シロアリによって瑕疵がある場合は不動産会社にその旨を伝えて、買主に告知するようにしましょう。
売却に時間がかかる
被害状況がない建物と比較すると、シロアリ被害にあった建物の売却には時間がかかります。
理由は「シロアリ被害を受けた物件」といった事実が買主に伝わり、購入に抵抗を感じる方がいることもあるためです。
被害箇所を修繕してシロアリを駆除したとしても、なかなか購入までの勇気が出ないのが現状です。
「購入後に物件を再建築したとしても、またすぐにシロアリの被害にあうかもしれない」といった不安が出てくるでしょう。
仮に販売価格を下げて集客を図っても、すぐには見つかりにくいという注意点があります。
瑕疵があると価格が下がりやすくなる
シロアリによって食い荒らされてしまうと、瑕疵と判断されて不動産の価格が下がりやすいです。
とくに建物を支える柱や人を支える床材など、大部分が食い荒らされている状況は資産価値が大幅に下がります。
ひどい状況になると木材が腐っていたり、建物が傾いていたりして、倒壊するリスクが高くなる建物の事例は少なくありません。
仮にすべてを修繕したとしても、売却価格よりも修繕費用が多くなって赤字になってしまいます。
被害が広がる前に対策する
被害の発生には予兆があり、早急に対応すれば資産価値を落とさずに売却できます。
予兆の判断はいくつかありますが、代表的なのは床下と屋根の変化です。
床を歩いてギシギシといった音が鳴ると、シロアリが食い荒らして空洞ができている証拠になります。
屋根は建付けが不安定になることで、外れそうになって波打っているように見えるでしょう。
他にもシロアリが成長すると羽アリになるので、住宅内部のチェックが必要です。
行動範囲が広がって活発になり、家中が食い荒らされてしまう前に、早めの対策が必要です。
まとめ
当社では上記のような物件もお取り扱いしております。
シロアリ被害にあってしまうと、家の耐久度と耐震度が低下して、雨漏りになる恐れがあります。
売却するときは被害状況や予算を確認して、自分に適した方法を選ぶのが重要です。
あまりにも被害状況が深刻な場合は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。