リノベーションを検討しているときによく目にする珪藻土ですが、高温多湿な日本では部屋の状態を快適にしてくれると話題になっています。
珪藻土といえばバスマットやコースターで目にする機会が多いですが、実際どのような特徴があるのでしょうか。
今回は珪藻土の特徴や素材について、使用したときのメリット・デメリットについてそれぞれ詳しくご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちらリノベーションで使われる自然素材の珪藻土の特徴
リノベーションで取り入れられる自然素材の珪藻土は、調湿機能や断熱性、耐火性に優れているのがうれしいポイントです。
珪藻土は植物プランクトンが化石化したものという自然素材なので、身体にも優しいのが特徴です。
そんな珪藻土の素材としてはどんな価値があるのでしょうか、詳しくご紹介していきます。
珪藻土の素材について
天然素材ということで人気の珪藻土は、植物プランクトンが化石化したもので、この化石が蓄積した地層にある土を珪藻土と呼びます。
そこまで珍しい素材というわけでもなく、日本各地で採取することが可能となっています。
肉眼では確認できない小さな穴がたくさん開いているので、高い調湿性を持っているのが特徴です。
コースターやバスマットで使われるほか、実は住宅の壁にも塗られることが多々あります。
自然素材を住宅で使えるようにするには大変な手間がかかりますので、どうしても値段は張りますが、それ以上に大きなメリットがある素材です。
珪藻土の家の特徴とは
そんな珪藻土を壁に使用した家は、温かみのあるやわらかな雰囲気になります。
部屋の雰囲気が良くなるだけではなく、湿気を吸収する調湿性があることから、今注目を集めています。
日本国内でも各地で獲れるにも関わらず、住宅の素材として使われたのはここ20年くらいの話なのですが、実はギリシャでは2000年前から家の素材に使っていたそうです。
そんな珪藻土、全国で獲れるといっても、秋田、能登、岡山、大分では特に上質なものが算出されているそうです。
リノベーションで自然素材の珪藻土を使用するメリット
続いてはリノベーションで部屋の壁に珪藻土を取入れるメリットについてご紹介します。
珪藻土は吸湿性のほかにも遮音性、耐火性、脱臭性など多くのメリットを持っている素材ですので、取り入れる場合はぜ日参考にしてみてください。
優れた調湿性と脱臭性
珪藻土といったら最初に出て来る特徴です。
珪藻土は肉眼では見ることのできない小さな穴が無数に空いており、この素材が部屋の湿気を吸収します。
さらに珪藻土の優れている点は湿気を吸収するだけではなく、室内が乾燥している時は珪藻土内の湿気を放出し、湿度が調整されるのです。
ただ湿気が多い環境の湿度を取るだけではなく、極端に乾燥した室内に湿度を戻してくれるのも珪藻土が優秀だと言われるポイントです。
こうした特徴は断熱性や保温性にも優れますので、室内を暖かく保ちたいというときにも便利な素材です。
さらにこの珪藻土、吸収するのは湿気だけではありません。
実は臭いの成分は水の分子と付着しているので、湿気を含んでおり、そうした臭いを湿気とともに吸収してくれるのです。
そうした臭いは、確かに室内に再度放出されるのですが、珪藻土が湿気を放出する速度は非常に遅く、臭いを感知することはありません。
こうした調湿性と消臭性に優れているので、室内の壁にはうれしい素材なのです。
優れた耐火性と遮音性
さらに住宅に使用する上で注目したいポイントはこの耐火性です。
珪藻土は七輪、コンロ、断熱レンガなどにも使用される素材で、その融点は1,250℃と非常に高いのです。
住宅が火災になっても火が回るまでに時間がありますので、逃げるための時間が十分確保できます。
さらに珪藻土は音を吸収する性質もあるので、騒音を遮断することができます。
小さい子どもがいるのであれば、つい大きな声が出てしまっても近所迷惑にならないので、のびのびと子育てができるのもうれしい性能です。
自然素材ならではの風合いが楽しめる
珪藻土は自然素材で壁素材に使用する際は手作業で塗られますので、独特の仕上がりを楽しむことができます。
さらに職人によって加減が異なるので、仕上がりは大きく変わって来ますので、これも味があって人気の要因の一つとなっています。
自然素材ならではの風合いは見た目だけではなく、身体にも大きく影響を与えており、一般家庭で見られる化学物質過敏症を防げます。
化学製品の持つ化学物質は、多少なりともの人に影響を与えますので、こうした自然素材を選択できるのであれば、そっちを選んだほうがいいでしょう。
リノベーションで自然素材の珪藻土を使用するデメリット
多くのメリットを持つ珪藻土ですが、実はデメリットもあり程度存在します。
素材の特徴からどうしても金額が高くなってしまうのもありますが、自然素材故の仕上がりの違いや素材の特徴である吸湿性が影響してシミになりやすいなどもあります。
仕上がりが職人の腕に大きく影響する素材
自然素材ならではの特徴ですが、それゆえにそれがデメリットとして作用するのがこの仕上がりです。
職人さんの腕がダイレクトに作用される素材ですので、担当してくれる職人さんの腕や経験を考慮して相談しないと、納得できる仕上がりにならない場合もあります。
同じ職人さんで上質なものが作れたとしても、全く同じものを何個も作るのは難しいというのもあるので、それぞれに仕上がりが異なるという特徴もあります。
部屋に統一感を持たせて無機質に仕上げたいのなら、それがデメリットになってしまう場合があります。
液体をこぼすとシミになりやすい
吸湿性に優れた珪藻土は、液体はシミになりやすいデメリットもあります。
子ども部屋などに珪藻土を使用してしまい、絵の具やジュースなどをこぼしてしまうとそのまま何年も残ってしまうというトラブルも発生します。
こぼしてしまったらすぐにふき取り、適切な方法でメンテナンスを実施するように心がければ、ある程度防ぐことも可能です。
収縮性には劣るため、地震でヒビが入る可能性がある
一般的な家庭に使用されるビニールクロスや壁紙と比較してしまうと、珪藻土の素材の特徴から地震などの振動でヒビが入ってしまう可能性があります。
しかし珪藻土の場合はそこから重ね塗りをすることで、ヒビを消すことが可能となっています。
ただ、治せるからと言っても壁にヒビが入るのはあまり気持ちのいいものではないので、周辺の道路からの振動が多い場合は少し考えたほうが良さそうです。
粉が服に付着しやすい
さらに珪藻土は砂壁のようにニット素材の洋服などに粉が付着しやすくなっています。
こうした特徴と一緒に壁のさわり心地もすこしざらついているので、この風合いを好まないかたにはデメリットになってしまいます。
しかし風合いについては好みによるのでリノベーションの際にはメリットにもデメリットにもなる点です。
ざらついているから悪いという訳ではないので、気になるのでしたら一度メーカーサンプルやモデルルームなどで確認してみるのも良さそうです。
まとめ
せっかくリノベーションをするのなら、身体に優しい自然素材の珪藻土を使用したいと考えているかたにぜひ知ってほしいのがメリットとデメリットです。
珪藻土にしかない特徴がメリットともなり、それがデメリットになってしまうこともありますので、使用する際はしっかりとその特徴を把握して、理想的な住宅に仕上げましょう。
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