広く浸透してきた「LED照明」。
長寿命などのメリットを耳にすることがあっても、いまいちどんな照明か、どんなメリットがあるのかわからず、取り替えに躊躇されているケースもあるでしょう。
今回は「LED照明」をテーマに、従来の照明器具との違いやメリット、デメリットも、わかりやすく解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら「LED」照明とは?白熱電球や蛍光灯との違いも解説
「LED」とはどんな照明?
「LED」とは、「ライト・エミッティング・ダイオード(Light Emitting Diode)」の頭文字をとり、略した言葉です。
「発光ダイオード」が日本での呼び名で、電気により発光する半導体をさしています。
発光ダイオードが、LED照明を光らせるもとになっているのです。
ろうそく、白熱電球、そして蛍光灯に続き、21世紀にはいって広く浸透してきたLEDは「第4世代の明かり」といわれています。
LEDというと、先端技術の結晶のようで、少しとっつきにくく感じている人もいるかもしれません。
しかし、すでに100年以上前、1906年に、イギリスの科学者により起源となる光源が確認されていました。
以降、研究者たちの手によって、さまざまな色のLEDが誕生しています。
1993年には、日本人によって高輝度青色LEDの量産技術も開発されました。
今日に至る影に、日本人の活躍もあったと知ると身近なもの感じますね。
2000年代後半に一般的にLED照明が普及してはじめ、経済産業省も、これまでLEDの省エネや長寿命に着目し、普及を推し進めてきました。
2013年には、蛍光灯の照明器具を超えるLED照明が出荷されています。
現在では、私たちの近くの電気量販店でも、電球や天井照明など、LEDを使ったさまざまなタイプの器具を見かけるようになっています。
これからも生活に密着して、普及が広がっていく照明です。
電球の種類と電気代の違い
第2、第3の明かりとされてきた「白熱電球」や「蛍光灯」とは、どんな違いがあるのでしょうか。
白熱電球の仕組みは、電球内部の細い線に電流を流すことで、光ります。
蛍光灯は、電流を流すことで内部の電極と、ガラス管内の少量の水銀や、塗布された蛍光物質などが作用し、外から蛍光灯を見る私たちの目には、光って見える仕組みです。
LEDを含め、それぞれ発光原理が違います。
また、それぞれの明かりは、電気代の違いも生みます。
白熱電球とLEDでは、1年間使い比べると、数千円も電気代の違いが出ます。
蛍光灯と比較しても、いくぶん安くなります。
交換頻度も加味すると、購入価格が高くても、LEDは十分お得であるといわれています。
交換や購入時のヒント
お得であれば、家中を交換したいと考えますが、購入時のポイントがあります。
ひとつは、照明器具との相性です。
LEDの光自体は熱くなくても、電源部分には注意が必要です。
使っていた器具をそのまま流用して、カバーの一部が溶けてしまったようなケースもあるので、LEDに交換するときは電球と一緒に、器具も適合するものに買い換えるのが理想的です。
また、交換や購入時に、明るさの具合がわかりにくいということもあるでしょう。
これまで、明るさの単位といえば「ワット(W)」でしたが、LEDでは「ルーメン(lm)」です。
明るさがイメージしにくいときは、ワット数だとどれくらいかの表記や、天井照明なら何畳用などと書かれた表示を参考にするとよいでしょう。
長持ちだけじゃない!「LED」照明を使うとどんなメリットがある?
LED照明には、多彩なメリットがありますよ。
長持ちで交換の手間も軽減
LEDの寿命は、約4万時間から6万時間ほどといわれています。
1日10時間使ったとして、年数になおすと、「約11年」にもなります。
同じように使うと、白熱電球は半年ほど、蛍光灯は3年半ほどですから、圧倒的な長持ちは利点です。
経済的でエコ
長もちなだけではなく、電力の消費量も少ないので、購入代は高くても、日常的にかかる費用が経済的です。
くわえて、二酸化炭素の排出量を減らすことにも貢献できます。
今、もっともエコで経済的なメリットのある照明器具がLEDなのです。
メーカーも蛍光灯の製造を終了し、すべてLEDにする動きをみせています。
すぐに点灯するLEDは、何回、点灯消灯をしても、すばやく100%の明るさで点灯することもメリットです。
白熱電球や蛍光灯は、点灯消灯で、寿命を消耗していきます。
調色が可能である
LEDの利点に、1つの照明で、いくつもの発光色を出すことが可能です。
今まで、慣れ親しんできた蛍光灯のような昼白色も、あたたかみのある電球の明かりも、LEDひとつで再現ができます。
照明器具を替えると、室内の印象が変わってしまうのでは?という心配もありませんね。
低発熱で熱くならない
発熱せずに発光するという特徴も、メリットのひとつといえるでしょう。
うっかり照射する面にさわってしまっても、熱くなく、設置場所も広がりますね。
しかし、基板部分は熱くなるので、気をつけましょう。
地震で割れにくい
LEDの利点に、丈夫さが挙げられます。
地震の多い日本では、ガラス管をつかった白熱電球や蛍光灯が心配なときもあります。
一方、使用されているのが、シリコンやプラスチックのため、LEDは振動で落ちたときにも、割れにくいとされています。
虫がこない
虫が苦手な人にとっては、大きなメリットといえるでしょう。
これは、虫が集まってくる、紫外線領域の光をあまり出さない特徴によるものです。
そればかりか、紫外線がほとんど出ないことで、劣化や日焼けが心配な美術品や、工芸品に対しても影響が少ないというメリットもありますよ。
「LED」照明を取り入れる前に知っておきたいデメリット
導入にあたって、快適に安全に使うためにも、知っておきたいデメリットもチェックしておきましょう。
価格の高さ
購入価格の高さが、代表的なデメリットです。
安価な白熱電球と比較すると、20倍ほどもするケースもあります。
しかし、日々かかる光熱費などはLEDが有利で、使用することで、十分にデメリットを取り戻せるでしょう。
近年では、商品代金自体も徐々にお手頃になってきています。
照射角度について
白熱電球や蛍光灯は、全体が光っているイメージがありますね。
360度発光しています。
しかしLEDは、光る向きがあるために、照射範囲が限られるのがデメリットとされてきました。
しかし、現在は広範囲を明るくする研究開発も進み、このデメリットも改善されています。
熱に強くない
部品には熱さに弱いものが含まれており、LEDは熱に強くないという一面があります。
そのため、熱気がこもる浴室などは、劣化などの要因となる恐れがあります。
一方で、寒さに対して、強いという特徴を誇ります。
LEDはマイナス20度でも、十分に発光するため、寒冷地にも適していますよ。
蛍光灯のように氷点下で、点灯しないという不安がありません。
重量がある
部品の多いLEDは、自然と重みがあります。
軽量化も進められていますが、取付け時には、取付ける場所の強度を十分に確認しておくことも、大切です。
電球だけ交換できないケースがある
LED照明で、電球と本体部分が一体型のものがあります。
この場合は、従来の蛍光灯などのように、電球だけ手軽に交換することができないデメリットです。
まとめ
電気量販店などの店頭でも、さまざまなLED照明を見かけるようになりました。
日本では、これからも普及の波は続いていきますから、この機会に検討されるのもよいでしょう。
交換や購入をする場合には、この記事を参考に検討していただき、ぜひ快適な明るさの住空間をかなえてくださいね。
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