近年地球温暖化の影響もあり、夏になると40度を超えたというニュースが聞こえてくることも珍しくなくなりました。
もはや真夏にはエアコンがなくては過ごせない地域が、どんどん増えてきています。
そんなエアコンには、壁掛け用と窓用の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
今回は、そのうちの窓用エアコンに焦点をあて、メリットデメリットを詳しく紹介していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちらそもそも窓用エアコンは壁掛け用とどう違うの?
まずは壁掛け用と窓用のエアコンの違いを確認しておきましょう。
壁掛けエアコンとは
壁掛けエアコンは、エアコンとしてはもっとも目にするタイプです。
横に長い形をした本体を屋内の壁に取り付けて、屋外に室外機を設置します。
本体と室外機をつなぐために、壁に穴をあける工事が必要になることが、壁掛けエアコンの特徴です。
窓用エアコンとは
窓用エアコンは、その名の通り窓に取り付けるタイプです。
窓に設置するため、縦に長い形をしていることが特徴です。
窓を挟んで一部が室内、一部が屋外に露出するため、壁掛けタイプとは異なり室外機が必要ありません。
そのため設置するための工事も不要です。
窓用エアコンのメリットとは
壁掛けではなく窓用エアコンを設置するのには、どのようなメリットがあるのか気になってはいないでしょうか。
ここでは窓用エアコンを選ぶメリットを4つ紹介していきます。
窓の高さが確保できれば賃貸でも設置可能
窓用エアコンを取り付ける最初のメリットは、窓の高さが確保できれば賃貸であっても設置できることです。
壁掛けタイプを設置するには、室外機と接続するために壁に穴をあけなければなりません。
賃貸によっては初めからエアコン用の穴があけられていることもありますが、物件によっては穴がないこともあります。
エアコンを取り付けるには大家さんや不動産会社の許可を得る必要があり、必ずしもOKをもらえるとは限りません。
その点窓用タイプなら、窓さえあれば設置が可能です。
窓用エアコンの大きさによって窓の高さの制限はありますが、壁に穴をあける必要はありません。
転居の際に取り外しても、穴をあけていないので原状復帰も不要です。
壁掛けエアコンの設置が難しい場所でも取り付けられる
窓用エアコンは、壁掛けタイプの設置が難しい場所でも取り付けられることがメリットです。
たとえば戸建ての3階に壁掛けエアコンを取り付けてもらう場合、高額な工事費が発生するケースがあります。
高所の作業となるため足場を組む必要があり、危険がともなうことから高くなってしまうのです。
加えて排水ダクトホースなどの部材も、長さに応じて追加料金が発生します。
状況によっては、エアコンそのものよりも工事費が高くなることもあるようです。
そのようなケースでは、窓用を選択すると設置が簡単なうえ、工事費も不要です。
またマンションの廊下側の部屋にエアコンを取り付けたくても、廊下への室外機設置が禁止されていることがあります。
そういった場合も、室外機がいらない窓用タイプなら設置が可能です。
壁掛けエアコンよりも初期コストを抑えられる
壁掛けエアコンよりも安いことも、窓用タイプの特徴です。
壁掛けタイプは本体価格が高めですが、さらに工事費も発生するため、合わせると高額になりがちです。
その点窓用であれば、本体価格が壁掛けタイプよりも安価であるのに加え、工事費もかかりません。
初期費用を考えると、大幅にコストを安く抑えられることは窓用エアコンのメリットです。
自分で取り付けや取り外しができる
窓用エアコンは室外機がないので、壁に穴をあける必要がありません。
取り付け自体が簡単なので、自分で設置できることがメリットです。
基本的には付属のエアコン枠を窓の高さに合わせて窓枠に設置し、本体をはめ込むだけで取り付けが完了します。
窓の高さはさまざまなので、エアコン本体と窓の間には蛇腹状のシートを取り付けて調整するようになっているのが一般的です。
窓用は取り外しも同様に自分でできるので、転居の際には外して持っていくのも簡単です。
移動が多い転勤族であれば、取り付け取り外しが自分でできて、そのたびに工事費を払う必要がない窓用タイプは重宝するのではないでしょうか。
窓用エアコンのデメリットとは
費用を安く抑えられ、設置と取り外しが簡単な窓用エアコンですが、デメリットもあります。
ここからは窓用タイプのデメリットを、4つ紹介していきます。
壁掛けエアコンよりも電気代がかかる
窓用エアコンは、壁掛けタイプよりも電気代がかかることがデメリットです。
壁掛けエアコンには、室温と外気温を測定して温度を調整するエコモードや、適切な温度で運転する自動運転モードが搭載されているのが一般的です。
しかし窓用には、そういった機能が備わっていません。
常に同じ出力で運転し続けるため、一定の電力を消費し続けてしまいます。
そのため電気代が高くなってしまうのです。
窓用エアコンの電気代を節約する対策としては、温度をやや高めに設定したうえで扇風機と併用するといった方法が考えられます。
またエアコンのフィルターをこまめに掃除して、空調の効率が落ちないようにすることも大切です。
部屋が狭いと冷えすぎ、広いと冷えにくい
前述した通り、窓用エアコンは一定の出力で運転し続けるため、室内温度に応じて調整をしてくれません。
そのためエアコンの能力と比較して部屋が狭いと、冷えすぎる可能性があります。
また窓用タイプは6~8畳用のものがほとんどで、広い部屋を冷やすには能力が不足するケースが多く、冷えにくくなってしまいます。
なお、エアコンの効き具合は家の構造によっても異なります。
一般的に木造は気密性が低いため効きが悪く、RC造であれば効果を感じやすくなります。
そのため6~8畳用となっていても、木造の8畳であればあまり冷えないと感じる可能性が高くなります。
窓用タイプを購入するときには、家の構造を把握したうえで、設置する部屋の広さと対応しているかを確認するようにしましょう。
運転音が気になる
窓用エアコンは、壁掛けタイプよりも運転音が大きいこともデメリットです。
壁掛けエアコンは室外機が屋外に設置されているため音が気になりませんが、窓用は一体構造となっているので本体から音がします。
音の大きさについては50~60db(デシベル)程度のものが一般的で、日中はあまり気にならないかもしれません。
夜寝るときにはエアコンが稼働する際のコンプレッサーの音が大きく聞こえてしまうので、音に敏感な人は寝室への設置は避けるほうが無難です。
ただ最近は運転音を抑えたタイプも販売されているので、製品を比較してdbが少しでも小さいものを選ぶといいでしょう。
見た目が気になる
窓用エアコンは、見た目が気になることもデメリットです。
壁掛けエアコンは通常壁の高い位置に設置するので、普段気になることはないでしょう。
対して窓用タイプは窓に設置するだけに、目の高さの位置にあり、イヤでも目に入ってしまいます。
もの自体も大きいので、慣れるまでは違和感や圧迫感を覚えるかもしれません。
まとめ
窓用エアコンのメリットとデメリットを詳しく紹介してきました。
窓用エアコンは、壁掛けエアコンが使えない場所にも設置できるうえ、自分で工事ができるので初期費用を安く抑えることが可能です。
ただし運転出力を調節できないため電気代が高くなる、運転音が気になるといったデメリットもあります。
窓用エアコンの取り付けは、今回ご紹介したメリットデメリットを比較したうえで検討してみてください。
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