木造一戸建ての平均的な寿命は、30年だと言われています。
1981年6月以前の住宅であれば、旧耐震基準が適用されている可能性があるため、築30〜40年経過した住宅は何らかの工事を検討した方が良いでしょう。
そこで家を新しくする方法として、リフォームと建て替えがあります。
今回は、リフォームか建て替えのどっちにした方が良いのか、メリット・デメリットを解説します。
リフォームと建て替えはどっちを選択すべき?
国土交通省の「平成29年度 住宅市場動向調査報告書」によると、リフォームの内容は「住宅内の設備の改善・変更」が最も多く、46.9%でした。
このほか「内装の模様替えなど」や「高齢者等に配慮し段差をとるなど」も多く、局所的な変更が目立ちます。
一方の建て替えは、より全体的な変更を伴う工事が目的となっていることが多いです。
また住宅自体の耐震性能を上げるといった、構造上の変更が必要なケースでも建て替えをする人が多いです。
リフォームと建て替え それぞれの費用相場とメリットは?
・ リフォームのメリット(費用相場:約300万円〜2,000万円)
一部設備の交換や内装の模様替えなどであれば、リフォームする方が建て替えるよりもコストを抑えることができます。
過去にも定期的にリフォームし手入れをしてきた住宅は、築年数が経っていても機能性は保たれています。
したがって著しく劣化していたり、大々的な変更を施したりしたいわけでなければ、リフォームの方がお手軽ですよ。
・ 建て替えのメリット(費用相場:約1,000万円〜4,000万円)
基礎や地盤部分といった、根本的な箇所の工事も実施可能です。
間取りの選択肢も広く、多様なニーズに沿った家作りもできることから、耐久性・機能性を高めつつ、住みやすさも求めやすいでしょう。
長くその土地に住むなら建て替えの方が長持ちするので、将来的な修繕費を抑えることも可能です。
リフォームと建て替え それぞれデメリットは?
・ リフォームのデメリット
骨組みだけを残して新しくするスケルトンリフォームや、高価な設備を導入するならコストは高くなります。
劣化や摩耗箇所が多いとそこの補修費用もかかります。
また、バリアフリー工事のように、躯体へ手を入れなければならないものでは、リフォームで対応できないケースがあります。
・ 建て替えのデメリット
現在の住宅の解体費用がかかるほか、工事中の仮住まいも用意しなければなりません。
また土地面積や接道部分の条件によっては建て替え不能な場合があります。
このほか、固定資産取得税や登録免許税が発生します。
まとめ
リフォームと建て替えはどっちが良いのかについてご紹介しました。
費用面を優先させるならリフォームがおすすめですし、より自由度の高い家作りをしたいなら建て替えがおすすめです。
ただし施工内容によって実際にかかる費用は大きく異なります。
そのため、どっちにするか迷ったときは、工事を手がける不動産会社に問い合わせてみましょう。
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