不動産購入の際には、ある程度の頭金を入れて住宅ローンでの支払いを軽減することが望ましいと言われています。
では、頭金はいくら程度入れるのが妥当なのでしょうか。
また、逆に多く入れすぎた場合の問題点などを見てみましょう。
不動産購入の頭金①手元に残しておくべき額から考える
病気や怪我による休職など、人生には思いもよらないアクシデントが起こるもの。
そんな時のために、ある程度のお金は手元に残しておきたいものです。
マイホーム購入の場合も、頭金の額はそこから逆算して考えることになります。
物件価格のすべてを現金で支払ってもまだ手元に資金が残るようであれば、不動産購入の際に住宅ローンを組まなくてもいいわけですが、さすがにそれは現実的ではないでしょう。
家族全員が1年ぐらいは食べていける程度の蓄えは残しておき、それを超える分を頭金とするのがバランスが取れていると言えます。
不動産購入の頭金②物件価格は頭金+住宅ローン
住宅ローンは、物件価格や借りる人の収入によって借り入れ可能な額が決まります。
一般的には住宅ローンの年間返済額は年収の25%以内に、借り入れ額の上限は年収の5~6倍、返済負担率は35%以内に抑えることが推奨されています。
これはあくまで一般論なので、さらに余裕を持ったほうがいい場合ももちろんあります。
物件の購入価格は頭金と住宅ローンを加算した額になりますので、頭金を多く入れられればその分購入価格が上げられるため、物件の選択肢が広がることになります。
ただ、住宅ローンのリスクは収入の減少、家庭環境の変化による固定出費の増加、そして金利の上昇があります。
そうしたリスクも加味した上で、頭金をいくらぐらい入れるか検討してみましょう。
不動産購入の頭金③貯めすぎるリスクとは
いくら頑張って頭金を貯めても、その間に金利水準が上がってしまうと、かえって出費がかさんでしまう恐れもあります。
3,000万円を35年の返済期間で借り入れた場合、金利が1%上がると総支払額が約600万円も増える計算に!
金利水準が今後どのように変動していくかは分かりませんが、頭金を貯めることにこだわりすぎて購入のタイミングを逸するのは本末転倒です。
ある程度頭金の目途がついたら物件購入をし、ローンの支払いを少しでも早く始めたほうがいい場合もあります。
まとめ
では、実際にはいくらぐらい頭金を入れるのが一般的なのでしょうか。
3,000万円以下の不動産購入の場合は500万円以下、5,000万円以下の不動産購入では1,000万円以下の頭金で購入する人が6割に上っています。
ということは、平均値は購入価格の2割程度ということですね。
不動産購入の資金計画はケースバイケースとしか言えない部分が多く、一般論はさほど重要ではありません。
大事なのは、無理のない返済計画です。
ローン負担が大きくなり過ぎないように、物件選びはもちろん、それ以外の生活面でも何を優先し、何を妥協するのかを適切に見極めたいものです。
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