中古住宅にも火災報知器の設置義務があることをご存知でしょうか?
住宅における火災では、死者の約5割が逃げ遅れだそうです。
逆にいえば、火災に早く気付くことが、いかに重要かがわかります。
面倒臭い・費用がかかる・罰則がないなどは、設置しない理由に当たりません。
火災報知器は、住宅や家財だけでなく、「命」を守るものだという認識をしっかり持ちましょう。
火災報知器の意義
火災報知器は、自分と家族の命を守るため、中古住宅にも設置を義務付けられています。
平成28年の消防庁による火災の諸発表は以下の通りです。
・建物火災による死者の内、約9割が住宅火災
・住宅火災の死者の内、約7割が65歳以上の高齢者
・出火原因は、たばこの不始末が最多
・死亡原因の約5割が逃げ遅れ
・夜中2時から6時の火災で死者が最多
これらの発表から、夜中の火災に早く気が付き、逃げ出すことで、守られる命があっただろうと推測できます。
罰則がないからと呑気に構えず、中古住宅にも報知器を取り付けましょう。
中古住宅における火災報知器の種類と設置場所
住宅用火災報知器には、主に以下のような種類があります。
・煙式:煙を感知し火災の発生を知らせる
・熱式:一定の温度を感知し火災の発生を知らせる
上記のように、火災発生時の煙を感知するタイプと炎の熱を感知するタイプがあり、煙式は寝室やキッチン・階段に、熱式はキッチンや車庫に設置します。
なお、電源は電池式かコンセントに差し込むかのどちらかとなります。
そして、実際に火災が発生した場合の作動方法も2種類あります。
1つは感知した報知器のみが火災の発生を知らせる単独型、もう1つは連動設定を行っている住宅全ての報知器が火災の発生を知らせる連動型です。
取り付けタイプは天井付けと壁かけの2種類があり、高齢者や目や耳の不自由な方向けに、光や音で知らせてくれる報知器もありますよ。
各家庭や中古住宅に合った報知器を選びましょう。
中古住宅に必要な火災報知器の維持管理
火災報知器がいつでも作動するためには、日頃からの管理が大切です。
作動確認とお手入れを定期的に行いましょう。
電池切れと故障の確認のため、報知器のボタンを押すか、ヒモを引くかをしてみましょう。
きちんと作動すれば、報知器から何らかの音やアナウンスが流れてきます。
また、ほこりによる誤作動を防ぐために、掃除も欠かせません。
火災報知器のメンテナンスに気を配ることも、重要な火災対策の一つです。
まとめ
中古住宅は自ら火災報知器の取り付けを行う必要があり、物件購入時に設置されている場合は、入念なチェックを必要とします。
火災報知器は、義務や罰則などで左右されるものではなく、命を守るものだという認識を持ちましょう。
京都・大阪で中古住宅の購入を検討中の方は、センチュリー21グローバル不動産までぜひご相談ください。