不動産売却には、多くのお金が動くため、慎重にならざるを得ない部分があります。
売却に関するメリット・デメリットをしっかりと抑えておくことが、大事な判断材料となります。
売却の一番大きなメリットとしては、不動産を保持するリスクから解放されること、です。
また、デメリットは、不動産を保持することで得られていたメリットを放棄してしまう可能性があることです。
不動産売却のメリットは様々ですが、その中でも今回は「リスクの回避」についてご紹介したいと思います。
不動産の物件を所有しているということは、何らかの資産を所有しているということと同義です。
しかし、不動産という資産は時期や時の流れの変動を受けやすく、価値が変わってしまいます。
価値が上がればよいのですが、価値がマイナスの方向に変わってしまうことも多いですので、そのリスク管理は大変です。
大きなリスクを抱えながら運用して、結果的に損をしてしまうということに繋がるよりも、売却してしまえばそのリスクはなくなります。
例えば以下のようなリスクが挙げられます。
・災害のリスク
火事や地震などの災害によって所有している不動産が大きなダメージを受けた場合、その物件の価値は著しく下がってしまいます。
しかし、このリスクは保険などによってカバーできるものです。
・物件の価格変動のリスク
景気や市況の変動に伴う物件価格の下落のリスクがあります。
こちらは保険などではカバーできないところですので、不動産を所有している以上は常にそのリスクと隣り合わせであると言えます。
以上のように不動産の運用は簡単ではありませんから、売却してしまえば、上記のようなリスクの影響を受けづらい資産=現金へと変換できます。
それでは不動産を売却することによるデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
まず挙げられるのは、土地を保有してマンション等の物件を経営する場合、家賃収入などの利益を売ることができますが、それらを売ってしまえば、当然ながらそこからの利益はストップします。
また、売却自体にも、仲介手数料や譲渡税などの諸費用がかかってきますので、売却した際の金額が不動産から得ていた利益に見合わない、という事態も起こり得ます。
メリットのところでも述べましたが、物件の価格は変動するものですから、逆に売却時期によっては損をしてしまうということもあります。
不動産の売却に正解不正解はなく、その時々・状況によって売却すべきかどうかは変わってきます。
そしてその見極めをすることは非常に難しいです。
ですので、不動産売却で迷うことがあれば、まずは専門家へご相談することをお勧めいたします。