会社と家の往復で手一杯、自宅に帰ると家事をする気力もない、そんな状態が積もりに積もってでき上がってしまうのがごみ屋敷です。
腐敗したごみからは異臭が漂い、物件に臭いがついてしまえば資産価値だって大きく下がってしまいます。
今回はごみ屋敷が売れない理由、持っているリスク、処理の方法や発生する費用についてご紹介します。
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弊社へのお問い合わせはこちらごみ屋敷が家の売却に不利な理由とは?放置するリスクや危険性
普通に家を売るのに比べて、ごみ屋敷の売却は当然ながら不利になることだらけです。
購入者目線で考えれば物件を探すならば、少しでも綺麗な部屋を探すのが通常です。
住宅はごみだらけ、部屋には異臭が漂い壁や床に臭いが染みついているかもしれないと考えると、生理的に受け付けないという方もいます。
しかもごみ屋敷は火災や住宅の傷み、行政処分のリスクもともなっているので、掃除するか売却するかなどどうにかして対処しておく必要があります。
売れない理由は汚いから
当然と言えば当然ですが、明らかに床、壁、柱にカビが生えていたり腐食していたら家の購入は控えたいものです。
長期間にわたりごみを放置することで、ごみ自体から異臭が放たれてしまったり、住宅が腐食してしまってそこから異臭が発生してしまったりと被害は広がる一方です。
長期間にわたって染みついた臭いは、たとえ業者に頼んで消臭しても一定期間で再発するおそれがあります。
室内の設備であるお風呂場、洗面所、キッチンも再起不能になってしまい、清掃だけでは原状回復できないケースもあります。
ごみ屋敷が招くリスク
ごみの異臭は室内だけの被害ではなく、近所にも大きな影響を及ぼしている場合があります。
外側にもあふれ出すようなごみ屋敷なら当然街の景観は損なわれますし、異臭やゴキブリなどの害虫、ネズミなどの害獣被害も受けることになります。
害虫や害獣、異臭が病原菌を運ぶことによって近隣の方は健康まで害される可能性すらあります。
その上ごみ屋敷は火の回りが早く、タバコの火の不始末やたこ足配線に詰まったホコリ、漏電といったちょっとしたことでも大きな火災になりかねません。
さらに外までごみが出ていれば、放火の被害にあってしまう確率も高くなります。
放置は行政代執行も
さらにごみ屋敷への行政からの処分は大変厳しく、ごみ屋敷が放置されつづけていることで行政代執行が行われる可能性があります。
強制的にごみを撤去、住宅を解体されたうえ、費用は全額住宅の持ち主宛てに請求されます。
支払えなければ財産は差し押さえられてしまいますし、特定空き家に指定されることで税の優遇が受けられず、固定資産税が6倍近く跳ね上がることもあります。
ごみ屋敷は放置しておいても良いことは全くないのです。
ごみ屋敷の家はどうやって売却する?その方法とは?
放置しておいても良いことはないのなら、もう売却してしまったほうが良いのではないかと考えても、果たしてごみ屋敷は売却できるのでしょうか。
そのまま売却できる可能性はありますが、相場よりもずっと安くなってしまうというデメリットもあります。
ごみを処分した後、リフォームなどで手を加えることで高額売却も期待できるので、処理ができるならごみは処分してから売却というのがメリットは多いです。
ごみ屋敷のまま売却もできないことはない
相場よりも売り値が安くなる可能性が高いあるごみ屋敷ですが、ごみ屋敷のまま売ることができるケースもあり、そのメリットも存在します。
自分でごみを処理する必要がないので、精神的な負担はずっと少なくなりますし、売却が決定すればほぼ確実にごみを処理してもらえます。
基本的にごみ屋敷のままでは専門業者以外の買取は難しく、売却できても相場の半額以下になってしまうことも多いのが現実です。
それでも更地にして有効活用できる業者が買い取ってくれますので、住宅のごみの処分や解体作業は全部業者が対応してくれます。
精神的負担が大きく、自分で処理をするのが難しいのであれば、安くなってでもそのまま買い取ってくれる業者に頼むのも手段のひとつです。
ごみを処理してから売却する
少しでも売却価格を上げたいと考えているのでしたら、適切にごみを処分してから売却したほうがある程度の価格にはなります。
大量のごみを一度に処分してしまっては近隣住民に迷惑をかけてしまいかねませんので、こうした清掃はしっかり専門業者に頼んだほうが良いでしょう。
ごみを処分する業者のなかには作業時に除菌消臭を一緒におこなってくれますので、こうした点も業者に頼むメリットとなります。
ごみ処理後、リフォームをしたり更地にしたりするのも手段
表面上のごみや汚れを取り去っても、異臭や住宅の傷みが酷ければ買い手はつきにくくなってしまいます。
住宅の傷みの酷い箇所や異臭が多い場所はハウスクリーニングやリフォームを施してから売却するのも手段のひとつです。
しかし異臭はある程度の年月が経過すると再発してしまう場合もありますので、住宅の状態によっては潔く解体してしまったほうが買い手は付きやすくなります。
リフォームにしても解体にしてもお金はかかりますので、どちらも慎重に検討するようにしましょう。
ごみ屋敷の家を売却する際にかかるごみ処理の大体の費用は?
ごみごと買い取ってくれる業者はたしかに手間が省けるというメリットがありますが、その分相場よりもはるかに低い金額になってしまいます。
もしも処理にかかる費用や解体費用を差し引いても、ごみごと売却するよりも高額なら、少しでも高く売却したいものです。
ごみを処理する大まかな値段や解体費用は事前にしっかりと把握し、どちらが自分にとってメリットが大きいかで検討してみても良いでしょう。
ごみ処理をするうえでのおおまかな費用
自分でごみを分別し、指定のごみ袋に入れ、粗大ごみや家電の処理をするのは想像以上に骨が折れます。
多くのごみを自宅から運び出すため、膨大な時間と体力が必要となり、あまり現実的な方法ではありません。
しかし業者に全部を任せれば数万から100万円近くの費用が発生してしまいます。
ここに出てくる値段の差はごみの量で、マンションやアパートのようにフロアが少なければ高くても数十万程度で済みますが、戸建てでごみが大量となると金額も莫大です。
ごみを処理する一般廃棄物処理業者は、基本的にトラックの台数分で費用が計算されるため、自分である程度処理することで削減できる可能性があります。
金額は業者によって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
ごみ屋敷を解体する費用は?
建物を解体する際にかかる金額は住宅の築年数や広さ、廃材処理にもよって大きく変動します。
相場としては、だいたい100万円から300万円程度ではあるものの、30坪の木造住宅ならもっと安価に済ませられる可能性があります。
解体費、リフォーム費にごみ処理の費用を足した金額が基本的に必要な金額ですので、ある程度余裕をもって準備しておきましょう。
ごみ屋敷を放置してしまえばごみ処理にかかる費用はその分高くなりますので、放置しすぎないようにすることが重要です。
まとめ
ごみ屋敷になってしまった家を売却するには、放置してしまったごみを全部処理したうえで、リフォームや解体を実施して売却する方法が一般的です。
ごみ処理や解体にかかる費用が更地価格を上回ってしまうようであれば、ごみ屋敷のまま買取をしてくれる業者もあります。
ごみ屋敷は放置せず、早めに対処するようにしましょう。
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