普段から当たり前に使用しているガスには、都市ガスとプロパンガスの2種類が存在しており、実はそれぞれに大きな違いが存在しています。
これから住宅の購入を検討しているのでしたら、それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握することでガス代を安くすることができます。
二つの違いと、どんなメリットがあるのか、それぞれご紹介していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら都市ガスとプロパンガスの違いと特徴は何?
都市ガスとプロパンガスは、原料が異なっており、都市ガスはメタンを中心とした液化天然ガスを使用し、プロパンガスはプロパンやブタンが主成分である液化石油ガスが使用されています。
物件情報にもどちらが使われているのかは書かれており、LPと表記されていればプロパンガスになります。
二つ目の大きな違いはその供給方法です。
都市ガスは地下に張り巡らされたガス導管を通してガスの供給がおこなわれていますが、都市ガスという名前のように都市部にしかこの導管はありません。
設置費用が高額なので、人口が少ないエリアに設置しても元は取れず、東京や大阪での普及率は80%を超えていても、他の半分以上の都道府県が20%を下回っています。
プロパンガスの供給方法は物件ごとにガスボンベを設置して供給しており、定期的にガスボンベの交換が必要となります。
さらに都市ガスとプロパンガスはそのガスの重さにも違いがあり、都市ガスは空気よりも軽くプロパンガスは反対に空気よりも重たいのが特徴です。
そのためガス漏れが発生したら都市ガスは窓を開けて換気をおこない、プロパンガスは床面にガスが溜まるのでほうきなどで掃いて外に出します。
続いては都市ガスとプロパンガスの料金についてですが、どちらも毎月一律基本料金+従量料金(単位料金×使用量)となります。
計算方法は同じですが、導管を通して各家庭に供給する都市ガスは人件費が大きく抑えられるので、プロパンガスよりも安価です。
プロパンガスについてはガスボンベの点検、ボンベの交換などが必要となるので、人件費や運送費が発生します。
さらにプロパンガスの料金設定については事業者が設定できることから、割高になっていることが多く、都市ガスよりも高い傾向があります。
このように、都市ガスとプロパンガスとではガスの性質や価格、使えるエリアが異なっていますので、住宅購入の際には都市ガスの設置も可能なのかというチェックが必要です。
都市ガスのメリット・デメリット
都市ガスのメリットは何と言ってもそのお値段で、プロパンガスの半分から3分の2程度の価格という点です。
2017年にガスの自由化はされましたが、都市ガスは公共料金のため、ガス会社がガス料金を自由に設定できませんでした。
プロパンガスのガス料金が急激に上がったものの、都市ガスは低い料金を維持していたということです。
さらに都市ガスのメリットはガス事態に一酸化炭素などの有害成分が含まれていないという点です。
以前の都市ガスには一酸化短が含まれていましたが、今ではそうした成分が含まれていないので、ガス漏れによって誤って吸引してしまっても中毒になりません。
しかし換気不足や間違ったガスコンロの使用が原因で不完全燃焼を起こし、一酸化炭素を発生させてしまうこともあるので、扱いには十分注意しましょう。
しかしこうした人に無害ということは、当然環境にも優しいということになります。
都市ガスの貯蔵、郵送時はガスを液体化し、塵の除去や硫黄酸化物の除去、脱水や除湿を入念におこなっていますので、ばい塵や硫黄酸化物が発生しません。
さらにプロパンガスのようなガスボンベを設置する必要もないのでスペースを取らずに済みます。
そんな都市ガスにも、都市部でしか使用できないという対応エリアが限られているという他にもいくつかのデメリットが存在します。
都市ガスは発熱量が低いため、プロパンガスに比べてしまうとどうしても火力は弱くなってしまい、高価力が必要な揚げ物などの調理とは相性が悪くなってしまいます。
さらに都市ガスは普段使う分には安価に済みますが、ガスの導管を引き込む工事で10~15万円の費用が初声居します。
条件が比較的良くてもこのお値段なので、さらに条件が悪い場所へ引き込む場合はさらに高額になります。
また、災害時にガスが止まってしまった際にはエリア全体の安全を確保してから復旧しなければならないので、それだけ時間が掛かってしまいます。
普段の使用量も安く、人体に無害で環境に優しいガスである反面、災害時にはどうしても弱くなってしまうので、都市ガスを使用する場合は災害時の対策も重要となります。
プロパンガスのメリット・デメリット
プロパンガスのメリットはガスボンベを郵送してその家に設置するので、どんなエリアでも簡単に取り付けられます。
その際の設置費用も非常に安価で、場合によっては0円で設置が可能なのがプロパンガスなのです。
さらに品質劣化や機材腐食もしないので、半永久的な保存が可能となっているので、災害時の備蓄にも最適です。
都市ガスでは災害時の復旧の遅さがデメリットになっていましたが、プロパンガスは確定にガスボンベが設置されているので、自宅の安全が確保できれば直ぐに復旧できます。
2011年の東日本大震災には都市ガスよりも12日間早い復旧でしたので、その復旧の速さが分かります。
また、発熱量が都市ガスの2倍近くあるので、火力の高さもプロパンガスのメリットと言えます。
キッチン周りを充実させ、火力の高い料理も今後たくさん作りたいと考えているのなら、普段のガス代が多少高額でもプロパンガスのほうが魅力的です。
さらに都市ガス同様、環境に優しいエネルギーとなっており、CO2の排出量が少なく硫黄酸化物の排出もほとんどありません。
しかし、そんなプロパンガスは普段のガス料金が高いというデメリットがあり、都市ガスと比較すると年間で4万近くの差が出るほどです。
そのガス料金もガス会社が自由に設定できるため、安くなる可能性と同時に高額になる可能性も同時に含んでいます。
いくら初期費用を抑えても、普段の料金が高額になってしまえば節約していくには不向きです。
ガス代がすこし高くても高火力で環境に優しく、災害時にもすぐに復旧ができるプロパンにすべきか、普段から安価にできる都市ガスにすべきかは慎重に判断しましょう。
それぞれの特徴と比較
プロパンガスは高火力というメリットがありますが、そのガス料金は都市ガスと比較したときに年間で4万近い金額の差が出ます。
都市ガスとプロパンガスは、それぞれにメリット・デメリットが存在していますので、住宅購入の際には今後どんなライフスタイルになるのかも考慮して選ぶ必要があります。
都市ガスもプロパンガスもどちらもお互いにない性質を持っていますが、一例をあげれば都心部で静かに暮らし、そこまで調理に高火力も不要なら都市ガスがおすすめです。
反対に郊外で今後はいろんな料理に挑戦したいからガスも高火力のものがいいというのであれば当然値段が張ってもプロパンがベストです。
まとめ
都市ガスとプロパンガスではガスの性質、値段、対応エリアとそれぞれに大きな違いがありました。
都市ガスのメリットは毎月のガス料金が安価で人体に無害、環境にも優しいという点ですが、エリアが限られ、災害時の復旧に時間が掛かります。
さらにプロパンガスに比べて火力も弱く、住宅に引き込むには初期費用が高額となる特徴があります。
メリット・デメリットをしっかり把握して、自分の生活に合ったガスをチョイスして、住みやすい住宅にしていきましょう。
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